青春の一冊かー
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
青春の一冊、色々考えてみましたが、これかな?というのがありました!
僕の青春の一冊は「夜は短し歩けよ乙女」デス!
18位でしたか、この本を知ったのは。
書店に並ぶ新刊、ハードカバー、表紙が素敵でしたね。
中村佑介さんデザインの。
その頃はぜんぜん本をあまり読みませんでしたが、そういった気になる本は手にしてみたりしてました。
買って読むのはどこで読んだのだろう?
ナイトランプつけて、夜寝る前に読んでたのかな?
京都の話を読むのははじめてで、それこそ京都という土地すらあまり意識したことがない年頃でした。何しろ田舎で、当時は県外に出るだけでも、おおごと。
京都の魅力をその本を通じて知りました。
なんだか、その本の中には、大学生のイキイキした姿が描かれていて、お酒やら、夜の京都、達磨なんて日本らしいキーワードも可愛らしく登場して、少し背伸びした風景に心を躍らすような本でした。
それ以降、京都に興味を持つようになり、ようやくその頃、Amebaブログが出始めて(はてなさんすみません)そのブログで田舎にいて、mixiはなんか嫌だからやらず、匿名で気軽に書ける事からブログをはじめました。
そこで、ブログの中に、これまた森見登美彦さんの本を紹介してらっしゃる方と出会い、何度かブログで交流する中でその人が京都の大学に通っていらっしゃり、演劇等を観たり出演してる事を知り、初めて京都の文化?的なものに触れました。
当時の僕は糞みたいな青年で、音楽が趣味でパブロックとブルースとめんたいロックが好きでした。親と兄貴の影響、友達の影響で、Blankey Jet CityやThee Michelle Gun Ellephantからサンハウスやルースターズが好き、Dr.FeelgoodやElmore Jamesが好きでしたが、田舎なので、話す相手がおらず、ましてスタジオもなければライブハウスもほとんどない、寂しくとりあえず友達の聴いている音楽を聴き、調子を合わす程度。
とりあえず夜な夜な車を出して、スケボーしたり、バカして親を困らせていました。
さらに悪い事にパチンコにハマってしまって友達と遊ぶより、無理に調子を合わせて遊ぶ友達よりもパチンコする方が楽しかった。
しかしながら、パチンコは当然負ける。
パチンコのガラスに映る自分の10代は「何をしてんだろ?」でした。
向こうの世界では、同年代でバンドをしたり、演劇をしたり、生きた時間を生きてる人がいる。自分の中で、価値観としてそうした特別な時間が何よりも、輝かしく感じられていました。
「このまま何もせずパチンコしたり、むなしい気持ちで友達と遊ぶより、したい事して死んだ方がマシだ」
20代になってそう感じました。
そして、思い切って京都の隣の滋賀に行きました。
なんで滋賀笑
寮付きのアパートでいいので出たかったんです笑
そしたら、京都はなくて、大阪がまだ怖いイメージがありまして、それで近いという話を聞いた滋賀に住むことにしました。
そして、演劇を観たり、小劇場に足を運びました。
演劇は結局、本も読んでないし、観るのも初めて「なんかよく分からんが面白い?かな?俺はやる方をしてみたいのかもしれん」と思ったのが率直の感想でした。
ブルースが好きだった事もあり、自分がセッションに参加してみたかった事もあり、大阪のブルースバーにも足を運びました。
すべてが「来て良かった!!こんなにすげーライブ初めて見た!」となりました。
そんなこんなで、またブログの女の子に恋をしていまして、会いたくなりました。
なんでもいいから会いたい。そんな気持ち、若かったです笑
もう京都に来てから、当時ハマっていたバンバンバザールの『夏のイメージ』ばっか聴いてて、痛い男でした〜苦笑
結局一度だけお会い出来ました、一緒に食事もして吉田神社にも行けましたし。
けど結局印象があまり良くなかったのか、あまり興味を持って貰えず、子どもだったので何とかして振り向かせたくて頑張りましたが、頑張り方を間違えて結局フられてしまいました。
今思うと京都に来れた、うまく事が運んでいったので恋に恋をしていたように思います。
ですが、一つの本、1人の人、自分の趣味がキーワードとなって今も京都に住んでおります。
あの頃は、本の世界を信じ過ぎていて、今となっては恥ずかしいですが、でも僕の青春の一ページの一冊となりました。
やっぱり恥ずかしい話だー(~_~;)